人間万事塞翁が馬

人間万事塞翁が馬について

人間万事塞翁が馬(にんげんばんじさいおうがうま)とは、中国の故事に由来する言葉であり、人間の運命や幸福は、予測不可能な出来事によって左右されるものであることを意味します。

この故事は、中国の古代文学である『淮南子』に記載されており、以下のような話が語られています。

ある日、塞翁という老人が馬を飼っていました。ある日、馬が逃げ出してしまいました。人々は「これであなたは大変だね。馬が逃げたら農作業もできなくなるよ」と言いましたが、塞翁は「それはどうか分からない。もしかしたらそれが幸運かもしれない」と答えました。

数日後、逃げた馬が自ら戻ってきました。さらに、逃げた馬が美しい野生の馬を連れ戻してきたのです。人々は「これはすごいね。あなたはとても幸運だ」と言いましたが、塞翁は「それはどうか分からない。もしかしたらそれが不幸かもしれない」と答えました。

後日、塞翁の息子が野生の馬に乗っていたところ、馬に投げ落とされて足を折ってしまいました。人々は「これは大変だね。あなたの息子が怪我をした」と言いましたが、塞翁は「それはどうか分からない。もしかしたらそれが幸運かもしれない」と答えました。

数ヶ月後、国が戦争に巻き込まれ、塞翁の息子以外の若者たちは皆兵役に召集されました。塞翁の息子だけが兵役を免れることができました。人々は「あなたの息子は幸運だったね」と言いましたが、塞翁は「それはどうか分からない。もしかしたらそれが不幸かもしれない」と答えました。

この故事は、人間の運命は常に変化し、幸福や不幸は一時的なものであることを教えています。何が幸福や不幸かは、後の出来事によって判断されるため、予測することはできません。人間は出来事に左右されることを受け入れ、柔軟に対応することが大切です。